8月の備忘録
2023-08-31


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 暑い8月の終わりは大きめな満月。
またまた暑い9月がやってくる。
沸騰する地球。ニュースを読むたびに、このまま日本はへんな政府に牛耳られたまま沈みゆくのか、、と気分は落ちる。
地球も日本ももっと良い未来があった筈なのに、結局みんなで間違った方向に進んできたんだ、、と諦めの気分。
今さえ、自分さえ良ければ良い、という人が勝ち組だとしても、未来がないのにそんなことがなんだろうと思います。
映画や物語のなかに逃げ込む暑い8月でした。


8月に購入したり借りた本
ラスプーチンの庭  刑事犬飼隼人  中山 七里 
        角川文庫 740円  令和5年8月25日
民間医療団体〈カルト)の闇を暴け、大人気 社会派警察医療ミステリーシリーズ第6弾
と帯にあります。
警視庁捜査一課の犬飼は娘の入院仲間だった少年の告別式に参加。自宅療養に切り替えた彼の遺体は奇妙な あざだらけだったが 両親は 心当たりがないという。 さらに 翌月 同じようなあざのある自殺死体が発見される 。検視の結果 いずれも 事件性なしと判断されたが納得できない 犬飼が独自に調査を進めると謎の医療団体に行き当たり、、、これはカルトか、民間医療か。
解説は 高名な 紀藤正樹 弁護士。
> この本は2021年1月に刊行されているのに その年の7月8日の安倍元首相 襲撃事件によって開けられた パンドラの箱 =日本とカルト集団 旧統一協会との関係をリアルに彷彿とさせる内容があることが 驚きだと書いています。
>サリン事件 当時から既にカルト的な宗教団体と表されてきた旧統一協会は放置され、 結果 霊感商法や2世 被害などの問題も放置されてきた。 著者はこうしたカルト問題への対策が遅れたこの日本に、現実に起きた事件かのように 精密なストーリーを組み立てる。(中略)
事件の内容こそ異なるが 安倍元首相 襲撃事件の被告人の家族の群像と本作品の家族の群像がつながる。ある 意味 事件を先取りしている。
幸せで仲が良い家族、素直で優しい人たち、 家族の死、 自殺と他殺、 児童虐待、 難病に悩む人々、 正体不明の教祖的人物、 非科学を信じる アイドルや政治家 、そして メディアとの関係など、この小説にはカルト教団めいた 団体で実際に生起するであろう 話題が盛りだくさんである。カルト現象に関する 丹念な取材と調査に基づいている。
>私たち 社会は、カルトのもたらす 病理現象にまだ答えを見いだせてはいない。
オウム真理教事件を体験して以降も、日本のカルト対策は不十分な状態が長く続きそのことが今も後を絶たない カルト被害の原因となっている。ラスプーチンの庭は日本のカルト対策の遅れをまさに私たちに突きつける作品に仕上がっている。。


小言又兵衛  天下無敵 血戦護時院 ヶ原  飯島一次 
       二見時代小説文庫 648円 2018年6月25日
隠居の吉倉又兵衛が仇討ちに遭遇して助太刀をする。 現役時代は吉宗から小言又兵衛と言われた 頑固者。 蘭医 良庵を指南役に奇想天外な仇討ちをする。


江戸の暮らしと落語こと始め  三遊亭兼好  
     アノ二マ・スタジオ 1600円  2022年12月8日
明治 どころか、昭和も平成も遠くなってしまい、 ましてや 江戸 なんかと思うこの頃です。
私の常識もすっかり当てはまらなくなっています 。
この目まぐるしい 今、落語は面白いけれど 子供に聞かせても知らないことばかりで、笑うまでに至らないことが多々あります。この本には定番 古典落語 55作とそれにまつわる言葉や文化 歴史雑学が紹介されています。
内容は、江戸の仕事、 江戸の町 住まい、 江戸の食、 江戸のおしゃれ 装い、 江戸の趣味 娯楽、 江戸の行事、と別れていてそこに当てはまる 落語が分類されています。
落語を聞いて理解するための入門書と言うと野暮ですが、江戸に暮らしていた 庶民の様子を知るには便利 かと思います。そういう人々が絶滅危惧種でなければいいのですが、、、



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